地域別
小さなせせらぎから、時に激しく時にやさしく滑り下る「水」
小さなせせらぎ
森を潤すせせらぎ
せせらぎから渓流へ。
緑の苔にびっしりと覆われた石の隙間を縫って流れる小さなせせらぎ。そのせせらぎが本流の川原に合流し、やがて流れは渓流となります。
ブナ林からの木漏れ日、そして苔と渓流...この清涼感あるれる光景に、夏の暑さをしばらく忘れ、ホッと一息つくことができます。
豪快に岩場を飛び跳ねる
激しく飛び跳ねる水流。
奥入瀬渓流の名所、銚子大滝の傍に「寒沢の流れ」と呼ばれる短い沢があります。
うっそうとした森の中を、太陽の光を浴びて緑に輝きながら流れ下る水が、岩場で反転ジャンプして勢いよく手間に叩きつけてきます。
辺りにマイナスイオンの風が吹き、真夏でも少し寒いぐらいの清涼感を味わうことができます。
壮観な竜頭の滝
生命を宿したかのような流水。
奥日光の戦場ヶ原をゆるやかに流れてきた湯川が菖蒲ヶ浜へ向けて急傾斜で流れ落ちる地点にあるのが竜頭の滝です。
名前の由来は滝壺近くの巨大な岩で二手に分かれる様子が竜の頭に似ているからといわれています。しかし、この滝の全長は210mにも及び、その落差は約60mで、滝壺付近よりもむしろ階段状の岩場を水しぶきをあげながら下る様子が、まさに龍の首の鱗(うろこ)のように見えます。
生命を宿したかのような奔流を前に、改めて大自然への畏敬の念が湧いてくるのでした。
断崖を滑り下る湯滝
湯滝の降下口
斜面を埋め尽くす白い水流。
湯ノ湖から流れ出した湖水が落差75mの岩壁を滑り落ちるのが湯滝です。
滝壺付近では、幅が25mにも達する豊富な水量の大きな滝で、斜面を一気に滑り下る豪快で迫力のある光景を目にすることができます。
滝に沿って遊歩道が設けられており、降下口から滝壺まで、滝を間近に見ながら階段で昇降することができます。
日本的な渓流美
水際の大岩
涼しげな流れ。
ブナ林の木漏れ日と苔、渓流がほどよくバランスされた癒しの空間、奥入瀬渓流。 十和田湖畔の子の口から蔦川と合流するまでの14.2kmのこの渓流を、おだやかな流れの中に、ほどよく配置された岩と、さまざまな植物が彩(いろどり)を加えてくれます。
緑輝く日本的な渓流美に水際の大岩。奥入瀬には、「いかにも涼しげな流れ」がふんだんにあり、訪れる者を和ませてくれます。
大岩を削る九段の滝
三段に落ちる雲井の滝
森を潤す滝の街道。
多くの滝があるので「瀑布街道」とも呼ばれる奥入瀬渓流沿いの道。
支流から奥入瀬本流に落ち込む多くの滝は、長い年月のあいだに本流の川底が浸食され、本流と支流の河床のあいだに大きな落差が生じてできたものだそうです。
渓流にかかる多くの滝。その一つ一つが、風情豊かな名瀑であり、この渓流の魅力をより一層高めています。
神秘的な竪琴の滝
森の中に竪琴の旋律。
竪琴の弦のように清らかな水が幾筋にも分かれて流れる竪琴の滝。龍王峡の虹見の滝のすぐ北東にあり、落差は5m程ですが、水量が多く迫力のある滝です。
密林の中に水しぶきの旋律が神秘的に響き、辺りは清涼感で包まれます。
荘厳な雰囲気
間近で見る水の迫力
木漏れ日と水霧。
奥入瀬渓流のクライマックスを飾る名瀑、銚子大滝。高さ7m、幅20mの実にダイナミックな滝で、流れ落ちる水は多量の水霧をうみ、木漏れ日がそこに幾本もの光の筋をつくり幻想的な光景を生み出します。
まさに密林のオアシス。その水量の迫力と輝く緑の美しさに、完全に我を忘れ、ただ黙ってその場に立ち尽くすのでした。
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