地域別
森の中、山の中を穏やかに潤し自然を見守る清く美しい「水」
森を潤す流れ
植物を潤すせせらぎ
優しい癒しの水流。
信濃川水系の一つで、槍ヶ岳を水源とし、上高地をゆっくりと流れる梓川。
北アルプスの山々から生まれた幾筋もの沢が互いに絡み合って合流しては、幾つかの流れに分離してと、森の中を蛇行しながら、多様にその姿を変えつつ下流目指して流れてゆきます。
様々な姿で私たちを和ませてくれる梓川はまた、豊かな森をも育んでいます。
深緑色に輝く水流
緑輝く倒木のせせらぎ
緑輝く静かな流れ。
十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、あるときは奔流となって苔むした岩を洗い、あるときは淵に淀み、途中多くの滝を左右の断崖から迎え入れつつ、やがて広く穏やかな清流へと変容していきます。
陽の光で、美しく緑に輝くその静かな流れを見ていると、心が洗われた気分になります。
森を映す水面
森を流れる緑の清流
うっそうとした森を、緑の清流が潤します。
渓流から清流へと流れを緩める奥入瀬渓流。下流の石ヶ戸の瀬では、鏡に映したように緑の森がくっきりと水面を彩ります。
豊かな自然を育む神秘の清流に、身も心もすっかりリフレッシュすることができました。
山脈を背景に流れる梓川
山岳を縫って流れる清流。
澄んだ水をたたえてゆったり流れる梓川。川沿いの遊歩道では、どこで立ち止まっても山岳風景と清流の美しいコントラストが楽しめます。
快晴の青空をバックに、緑に栄える標高3,000m級の山々の威容を仰ぎながら、静かに流れる美しい清流に目が釘付けとなりました。
荒涼とした焼岳を仰ぐ
大地のエネルギーを垣間見る。
標高2,455m、北アルプスを代表する活火山である焼岳。穂高連峰をバックにした山紫水明の上高地にあって、茶色いドーム型の焼岳は異彩を放っています。
大正4年の噴火で地滑りをおこし、梓川をせき止めて大正池を誕生させた焼岳は、現在もなお頂上部ではいまだ硫黄臭と水蒸気を吹き上げていて、いつ再噴火してもおかしくないそうです。
森を拒むかのように茶色くひび割れた山肌に、自然のエネルギーのすさまじさを実感できます。
穂高岳を背景に流れる梓川
ダイナミックな穂高連峰
山紫水明の地。
日本第三位の標高(3,180m)を誇る奥穂高岳を中心にして、西穂高岳(2,908m)、天狗岩(2,909m)、前穂高岳(3,090m)、明神岳(2,931m)が連なる大岩塊、「穂高連峰」。
岩の殿堂ともいうべき風格が漂い、緑の森が頂上付近の白い岩肌まで、縫うように幾筋もの稜線を描く様は、まさに壮麗。
この穂高連峰を望む梓川の清流は、多くの生命を育む聖水なのです。
五色沼から流れ出る
緑豊かな清流。
明治21年(1888年)の磐梯山の大噴火で、流出飛散した土石流が川を堰き止め、多くの湖沼群が誕生しました。湖沼群のうち桧原湖、小野川湖、秋元湖にはさまれて点在する大小40あまりの湖沼群は、総称して「五色沼」と呼ばれています。
その中でももっとも大きい毘沙門沼から流れ出ている清流です。
ダイナミックな大自然が生んだ大地に生命をもたらす「水」。
雨水を集め、切り立つ断崖から轟音とともに飛び散る。小さなせせらぎから、時に激しく時にやさしく滑り下る。そして森の中、山の中を穏やかに潤し自然を見守る清く美しい「水」は、今日も私たちを癒しながら流れていきます。
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