地域別
湧き上がる雲、断崖の大瀑布、渓谷の激流、湖面の揺らぎ、地平線まで続く海岸、夕日に染まる大洋。 大自然を潤す「水」の旅物語。
雲に抱かれた羊蹄山
北海道の夏の旅は、北海道を代表する名山「羊蹄山」から始まります。
その雄姿は、「蝦夷富士」と称されていることからも分かるように、富士山に酷似しており、訪れる人々に大自然の壮大さを語りかけてきます。
山頂は隠れてしまいましたが、大地を流れる「水の旅」の出発点を象徴するかのように、風と共に次々と湧き上がる雲々に抱かれた蝦夷富士をご堪能ください。
豪快な賀老の滝
雨水をかき集めた水の流れは、山岳地の奥深い断崖から轟音と共に豪快に降り注ぎます。
北海道随一の規模を誇る「賀老の滝」。(日本の滝100選) 水煙を上げながら凄まじい勢いで地面をたたきつける姿には言葉を失います。
海岸沿いの道から別れ、車でも疲れる細い山道をひたすら登り続け、長い遊歩道を経てようやくたどり着いた秘境の名瀑をご堪能ください。
激流の赤岩青巌峡
滝から小さなせせらぎを経て渓谷へ、水の旅は続きます。
層雲峡と並び、北海道内随一の景勝地といわれる赤岩青巌峡。 秋には紅葉の名所にもなる赤岩青巌峡は、ロッククライミングやラフティングのメッカでもあるそうです。
険しい渓谷の中、巨岩の隙間をぬって流れ下る水の流れ。渓谷沿いに整備された遊歩道をぶらりと散歩しながら水の旅に想いを馳せてみましょう。
断崖を流れる銀河の滝
渓谷から再び断崖の滝へ。
大雪山国立公園における一大景勝地、層雲峡の真ん中に位置する銀河の滝。(日本の滝100選) すぐ隣に流星の滝もあります。
落差約120メートルの険しく大規模な柱状摂理の断崖を、一気に流れ下る様はまさに壮観です。
柱状摂理に囲まれた大函
川の流れの両側に切り立った柱状摂理の渓谷が続きます。
層雲峡の端に位置する大函。 人気の景観スポットで、駐車場や売店もあります。
絶え間なく流れ下る水と豪快な柱状摂理に、太古の歴史を感じます。
密林の中のクッタラ湖
水の流れはやがて収束し、湖沼となります。注1
支笏洞爺国立公園に属するクッタラ湖。 摩周湖に次いで透明度が高く、水質日本一の湖です。
密林の中のオアシスを思わせる神秘的な遠望から、草木の揺れる湖岸へ。吸い込まれそうな透き通った湖面に心が洗われます。
ポロト湖のトンボ
湖は野鳥をはじめ、多くの生命を育んでいます。
クッタラ湖と同じく白老町にあるポロト湖。 比較的小さな湖ですが、周辺には「遊歩百選」に選ばれた散策路をはじめ、アイヌ民族博物館やポロト温泉(黒色で熱い湯が最高!)があります。
湖面を踊るアメンボの姿や、茎に止まったトンボを見ていると、大自然の豊かさに改めて感銘を受けます。
果てしないオホーツク海
長い水の旅は、やがて海へと帰ってゆきます。
長大な砂州によって隔てられたサロマ湖とオホーツク海。 サロマ湖は海水と淡水が入り交じっている汽水湖で、面積は琵琶湖、霞ヶ浦に次いで日本で3番目に大きいのです。
両雄を隔てる砂州に立つと、地平線・水平線まで果てしなく延びる海岸が、起伏は少ないものの雄大な風景を見せてくれます。
羽幌サンセットビーチ
たそがれの羽幌港
海岸で見るサンセットは格別です。
小樽−稚内間を結ぶオロロンラインの中間に位置する羽幌。 羽幌港からは、対岸の天売島・焼尻島へフェリーも出ています。
広大な日本海に沈み行く太陽。大空に広がる雲と水平線上にかすかに見える天売・焼尻両島の島影が、ノスタルジックな時間を演出してくれました。
注1
実際は、クッタラ湖には流れ込む川も流れる川もありません (^^;;;;;;
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